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ブロガー!?が書く日記です。
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高速無料化 客足遠のく国道沿い 利用者増でPAは増収

窓から小さな灯台が見える。日本海に面する秋田県由利本荘市。国道7号沿いで佐々木清高さん(67)が経営する老舗食堂「港ドライブイン」は、毎日午後3時には早々と店を閉める。「開けてもお客が来ないから」。妻悦子さん(65)が食器を片づける手を止めてぼやいた。

 秋田国体が開かれた2年前、国道7号と並行して高速道路が開通。秋田市内から南へ延びる有料の「日本海沿岸東北自動車道」(日沿道(にちえんどう))の一部だが、国と県が費用を負担する「新直轄方式」で建設されたため岩城インターチェンジ(IC)から本荘ICまでの21.6キロの通行料は無料。民主党が掲げる「高速無料化」が一足先に実現した格好だ。

 「以前は国道を渡るのが難しいくらい車が多かったのに」。国土交通省によると、無料区間開通後の国道の交通量は1日2万台から半減した。「店に寄りたかったけど高速行っちゃってたよ」。久しぶりに顔を出した常連客がこんな言い訳をすることもある。

 外国航路の船員だった清高さんが40歳前に退職金をつぎ込み店を開いて30年。バブルが終わるころまでは、海水浴客の多い夏場は朝7時から夜10時まで店を開けた。最盛期には1日約500人の客でにぎわい、従業員3人に加え、アルバイトを8人も雇っていた。

 ところが、国道沿いにコンビニエンスストアが増えると、同業者は次々と店を畳んだ。無料区間開通で客足はさらに遠のき、1日30人を切ることも。清高さんは「こんなことになるとは思わなかった」とあきらめ顔だ。

□ 無料区間を北上すると岩城ICから北は有料となる。車は次々と日沿道から国道7号へ降りて秋田市方面を目指す。高速を北上するのは、2割程度しかない。

 「えっ、そうなったら大変だわ」。有料区間を避けた車が行き交う国道7号沿いのラーメン店「喜怒哀楽」。店を切り盛りする今野保子さん(57)は、民主党の公約を知らなかった。

 不況のせいか、今年初めは売り上げが落ち込んだ。ようやく立ち直りかけてきたところに誕生する民主党政権。客の多くは、国道を走るドライバーだ。有料区間が無料化されれば、結果は港ドライブインを見るまでもない。「その公約、止まらないですかねえ」と、困惑の表情を浮かべた。

□ 衆院選公示前の8月1日、川崎市と千葉県木更津市を結ぶ「東京湾アクアライン」はETC(自動料金収受システム)搭載車の場合、普通車通行料が2320円から800円に値下げされた。8月の交通量は前年比で58%増加した。

 人工島から東京湾360度の眺望が楽しめる「海ほたるパーキングエリア(PA)」。平日もにぎわい、休日には駐車待ちの列が本線まで延びる。テナント店の8月の売り上げは前年比2~3割アップした。値下げの恩恵を受けた「勝ち組」だ。

 千葉県富津市で創業150年の伝統を誇る「かぢや旅館」も値下げで8月の宿泊客が前年より1割ほど増えた。それでも、黒川治雄社長(69)の表情はさえない。富津と神奈川県横須賀市を35分で結ぶ東京湾フェリーが、平日は3割以上減収という打撃を受けたからだ。

 「うちはフェリーとともに歩んできた」。地元の景勝地の鋸(のこぎり)山を訪れる観光客には高齢者も多い。「フェリーが減便したら、車を使えない人が来にくくなる。船旅を楽しみにしている人も多いのに」

 人やモノの流れを大きく変える高速道路の無料化。現実になれば、後戻りはできない。公約への期待と不安は高まっている

<毎日新聞ニュースより>

確かに私もよく利用しますから、高速道路が無料になることはうれしいです。でも高速道路がつねに渋滞だったり事故が多発していたりすると、なんだかこの無料化は失敗だったのかと思ってしまいます。
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